どのようなメトリクスを監視すべきか?USEメソッドとREDメソッド
モニタリングとは
- モニタリングとは、システムに関するリアルタイム定量データの収集、処理、集計、表示を行うことである。
- モニタリングはホワイトボックスモニタリングとブラックボックスモニタリングに分けられる。
ホワイトボックスモニタリング |
システムの内部によって公開されているメトリクスに基づくモニタリング |
ブラックボックスモニタリング |
ユーザーが目にする外部の振る舞いをモニタリングすること |
- モニタリングシステムは、以下の2つの疑問に答える必要がある。
- 何が壊れたのか?
- なぜ壊れたのか?
オブザーバビリティとは
- オブザーバビリティとは、複雑なITシステムやアプリケーションの状態といったデジタル上の動きを常に把握するという性質、およびそのための取り組み。
- オブザーバビリティに必要不可欠な3要素
- テレメトリーデータの収集
- テレメトリーデータの分析
- テレメトリーデータの可視化
モニタリングとオブザーバビリティの違い
- モニタリング(監視)との違いは、モニタリングは事前に定義された異常が発生したときに通知するだけだが、オブザーバビリティを備えたシステムでは、問題が生じた原因とシステムの動作がどの様になっているかをリアルタイムに把握できる。
どのようなメトリクスを取得すべきか?
4大シグナル
- レイテンシ
- トラフィック
- エラー
- サチュレーション(サービスがどれだけ「手一杯」になっているか。システムの利用率)
USEメソッド
USEメソッドは、システムのパフォーマンス分析の方法論。すべてのリソースについて、以下を確認する。
- Utilization(使用率)
- Saturation(飽和状態)
- Errors(エラー)
REDメソッド
REDメソッドは、マイクロサービスを監視するための方法論。
- Rate
- Errors
- Duration
USEメソッドとREDメソッド
- 両方を使用することを推奨。
- REDメソッド: ユーザ影響を直接表現しているデータ
- USEメソッド: システムの内部状況を表現しているデータ
参考